スタートアップは大企業のように開発から量産まですべての工程を自社内で行うことができません。そのため、国内外で部品製造や商品の量産を依頼する企業をいかに選び、いかに賢く付き合っていくかが、スタートアップとしてものづくりを続けていく上で重要です。 ユカイ工学ではこれまで、どのようなスタンスでパートナー企業と付き合ってきたのでしょうか? 前回に引き続き、ユカイ工学CTO鷺坂さんにスタートアップとして押さえるべきポイントを教えていただきました。(取材:桜庭康人、越智岳人 文:相川賢太郎) 鷺坂 隆志(ユカイ工学CTO) 2007年12月、東京大学大学院(機械情報専攻)在学中に、当時チームラボのCTOであった青木俊介氏と共にロボティクスベンチャー、ユカイ工学を創業。2012年に東京大学ISI Labで書き上げた研究論文「皮膚の変形に追従する高密度触覚センサグローブの開発」で日本ロボット学会研究奨励賞