半世紀以上にわたって春の訪れを告げてきた気象庁の「桜の開花予想」が、来春から行われないことになった。気象庁が25日、発表した。「民間事業者も開花予報を行うようになった。役割を終えたと考えている」と、理由を説明している。 気象庁によると、開花予想は「桜の開花時期を知りたい」という声に応え、昭和30年に開始。各地の気象台などに定められたソメイヨシノの「標本木」に5〜6輪咲いた状態を「開花」と定義し、沖縄・奄美地方を除く全国の開花予想を、毎年3月上旬から4月下旬まで週1回発表していた。 しかし、気象庁以外の事業者も業務として予報ができるよう気象業務法が改正された平成5年ごろから、「開花予想のような気象の応用情報の発表は民間に任せるべき」という意見が出ていた。 最近になって、15年に民間気象情報会社のウェザーニューズが、19年には財団法人日本気象協会が開花予想を始めるなど、民間サービスも充実。「各