血中ビタミンD濃度が高いほど、また、血糖値が低いほど、年を取っても脳の「灰白質(かいはくしつ)」と呼ばれる部分の体積が大きく保たれていると分かった。 認知症のリスクと何らかの関連性があるかもしれない。 ビタミンDと脳の体積は関係あるか? オランダのワーゲニンゲン大学を中心とした研究グループが、栄養学の国際誌ジャーナル・オブ・ニュートリション誌2015年8月号で報告した。 これまでの研究で、ビタミンDは、認知能力に良い影響を与えるようだと示されてきた。研究グループによると、決定的な結果を示した論文は今のところない。 脳の体積と認知能力には関連性があると考えられている。年を取ると脳の体積が減り、それに伴い、認知能力も下がってくるからだ。 今回研究グループは、血中のビタミンDの濃度と脳の体積に関連性があるかどうか、検証を行った。 65歳以上で検証 対象者はオランダに住む65歳以上の217