日本と中国、韓国は30日、自由貿易協定(FTA)の締結に向けた第2回交渉を中国の上海市で始めた。8月2日までの日程で、分野ごとの議論を深める。日本にとっては、今月23日に交渉に合流した環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)と並行した交渉となる。 締結されれば世界の国内総生産(GDP)の約2割を占める貿易圏が生まれる。3月にソウルで開いた初交渉に続き、交渉の進め方についてさらに議論する。物品やサービス、税関手続きなど分野ごとに、どのような自由化ができるかを話し合う。 交渉の冒頭で日本の代表団の団長を務める長嶺安政外務審議官は「交渉を通じて3カ国すべてに利益のあるFTAにしたい」と述べた上で、経済規模がアジアでトップ3の日中韓が手を結ぶ重要性を強調した。(共同)