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ブックマーク / www.ringolab.com (91)

  • 表現力のレッスン - 情報考学 Passion For The Future

    ・表現力のレッスン 演出家 鴻上尚史が早稲田大学などで教えてきた表現力向上のレッスンを書籍化したもの。20のワークショップを紙上で体験できる。舞台出身らしく声と身体を使った表現力に徹底的にこだわる。 レッスンでは身体接触がやたらと多い。後ろのパートナーの支えを信じて倒れ込む「信頼のエチュード」に始まって、パートナーを彫刻に見立てポーズを作る、とか、目隠ししたままパートナーの姿勢を手で触って真似する、など、自分や他人の身体で遊ぶレッスンが基である。こうした日常にない身体体験を通して、隠れていた自分の身体の表現力や感情を発見するのがねらい。 これを男女混ざった大学の授業でやっていると学生達はさぞドキドキ・ワクワクだろうなと、想像してしまった。実際、授業では過剰に意識する男女がいるので、鴻上が「異性を触りながら飢えてるぜ光線を出さないように気をつけましょう」などと注意している様子が可笑しい。

  • ピダハン―― 「言語本能」を超える文化と世界観 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ピダハン―― 「言語能」を超える文化と世界観 キリスト教伝道師兼言語学者としてアマゾン奥地の少数民族ピダハン族の研究に30年を捧げた研究者が書いた衝撃のノンフィクション。著者はピダハン族と暮らすうちに、彼らの文化に魅了され、西洋文明の価値観を疑いはじめる。そして遂には無神論者となって信仰を捨て去ってしまうに至る。私たちとはまったく異なる世界認知のスタイルがあるということを教えられる。 ピダハン族の言語には数を表す言葉がない。色の名前もない。神の概念もない。我々がよく知る現代の西洋とも東洋とも違う認知世界の住人たちだ。ピダハンの生活は直接経験の原則で貫かれている。経験していないことは考えない。遠い昔のことや未来の話は語らない。空想の話もない。だから彼らの文化に口承伝承や神話、そして儀式がない。ピダハンも夜に夢を見るが、それも寝ている間の幻としてではなく現実の経験として扱う。 ピダハンの血

  • 後白河院 - 情報考学 Passion For The Future

    ・後白河院 今年の大河ドラマ『平清盛』の主要登場人物である後白河院を井上靖が書いた。 源頼朝に「日第一の大天狗」といわしめた権謀術数の男であった後白河院。源平や摂関家の政治に翻弄されているだけのようにも見えるし、逆にすべての黒幕として彼らを翻弄した人物にも見える。 そういう一筋縄ではいかない複雑な人物像を、複雑なまま描くために、井上靖は人をほとんど登場させない。第一部は平信範、第二部は建春門院中納言、第三部は吉田経房、第四部は九条兼実が語り手となり、それぞれの視点から、後白河院をとりまく状況を綴っている。 「白いふくよかなお顔立ちで、お体も大柄でありますし、立居振る舞いも万事おっとりして、他の競争者を排して、即位遊ばすことになったお人柄のようには到底お見受けできませんでした。ただ高貴の血は争われないもので、ご装束をお着けになるとご立派であるというのが、帝のお姿を排した人みなが口にしたこ

  • 議事録をとるのがちょっと簡単になる「議事メモ」 - 情報考学 Passion For The Future

    議事メモ http://www.vector.co.jp/soft/winnt/personal/se476396.html 定例会議の議事録をPCでとる作業を便利にしてくれるソフト。 基はシンプルなテキストエディタだが、常に前面に表示される。半透明化をすることも可能。だから顧客リストをエクセルで画面に表示させて、みんなで順番にレビューしていくような定例会議で、メモをとりつつ議事進行できる。 まず新規作成してF5を押すだけで 議 題: 日 時:2012/05/06 11:55 場 所: 出席者: という表題が入る。起動時に自動挿入するテンプレートを用意することもできる。 単語登録で10個の単語をCTRL+数字で呼び出せるように設定できる。打ち込むのが面倒な部署名や社内用語を登録しておくといい。 こういう、ありがちなビジネスシーンをちょっと便利にするシンプルなソフトいいですね。

  • 夢宮殿 - 情報考学 Passion For The Future

    ・夢宮殿 アルバニアを代表するノーベル文学賞候補作家による反ユートピア小説。やっと文庫化された。寓意に満ちていて非常に面白かった。 19世紀のオスマントルコらしき世界で、国民の見る夢を収集する巨大な官僚機構 夢宮殿。そこは何千人ものエリート官僚が働く秘密主義の機関だった。全国から集まる膨大な数の夢の報告を<受理>は受け取り、<選別>課は重要性で分類し、<解釈>課は隠された意味を読みとる。そして夢宮殿の最高機関<親夢>は、上にあがってきた夢の中から、帝国の運命にかかわる予兆を含む「親夢」をひとつだけ選びだして、皇帝に伝える。それが戦争や平和、国家プロジェクト政治的粛清の意思決定につながることもある重大な仕事だ。 国の名門キョプリュリュ家に生まれたマルク=アレムは縁故で夢宮殿に就職し、大臣や知事を親戚に持つ家柄の力で、順調に出世の階段を昇っていく。国家に奉仕する巨大官僚機構の恐ろしさ、滑稽さ

  • 日本の歴史をよみなおす - 情報考学 Passion For The Future

    ・日歴史をよみなおす 「聖徳太子は倭人であっても日人ではない」 中世までの日史観を大きく変えた網野善彦の名著の文庫版。続編も収録。 日の社会は十四世紀の南北朝動乱以前と以降では大きく変容しており、その転換期を調べることで、中世日のイメージをとらえなおす。そこには教科書的常識とは大きく異なる、現代と異質の文化・社会が広がっていた。 民衆の生活や風俗に目を向けることで、時代の質が見えてくる。たとえば被差別対象の非人はかつては違った意味を持っていた。著者は非人とは中世以前はケガレに関する職能であったと指摘する。日文化のケガレとは「人間と自然のそれなりに均衡のとれた状態に欠損が生じたり、均衡が崩れたとき、それによって人間社会におこる畏れ、不安と結びついている」ものだが、十四世紀を境に社会が文明化されるに従い、ケガレに対する見方が畏怖、畏敬から、汚く汚れた忌避すべきものという現代の感

  • リトル・ピープルの時代 - 情報考学 Passion For The Future

    ・リトル・ピープルの時代 とても面白い。虚構の時代から拡張現実の時代へ。ユニークな社会文化論。 シリーズ最新の仮面ライダー フォーゼは、初代仮面ライダー世代の私からみたらとにかくヘンだ。バッタみたいな仮面ではなくて、ロケットみたいな被り物を被っている。昔だったら正義の味方ではなくてショッカーの怪人の一人のような外見だ。ストーリーもシリーズ初の学園物で異色の展開。主人公はリーゼントに短ランのツッパリ風だが、転校してくるや「全校生徒と友達になってやる」と宣言して皆に呆れられる。空気の読めない主人公をアメフト部長一派がリンチしているとモンスターが現れる。主人公は友達が持っていたフォーゼドライバーを装着して、仮面ライダーに変身し、怪物を倒す。そして仮面ライダー部を結成して学園の平和を乱すゾディアーツと戦う日々が続いていくことになる。 ・仮面ライダーフォーゼの教科書 仮面ライダーはシリーズ作品として

  • ヤバい統計学 - 情報考学 Passion For The Future

    ・ヤバい統計学 統計の失敗やウソを暴くのではなく、統計が正しく使われた成功事例を10のエピソードで解説する。統計学の成果を現実の社会に応用するには、難しい計算ができるだけではまったく不十分で、その数字が人間にもたらす心理効果や、実際の経済効果をよく考えなければならないということがよくわかる。 最初のエピソードはディズニーランドのファストパスは統計学の成功例だ。ファストパス発券によってアトラクションの待ち行列が短くなるわけではない。しかしファストパスにより「ディズニーのテーマパークでアトラクションを待つ行列は年々長くなっているにもかかわらず、出口調査によるとゲストの満足度は上昇し続けている。」そうである。 ファストパスの役割は待ち時間を短くすることではなかった。パスがあっても、アトラクションの収容能力は変わらないからだ。統計学的にはパスの真の機能はゲストの待ち時間のばらつきを排除することに

  • 一万年の進化爆発 文明が進化を加速した - 情報考学 Passion For The Future

    ・一万年の進化爆発 文明が進化を加速した 非常に面白い。知的好奇心をかきたてられる。 ヒトの生物的進化は緩慢になったのではなく、むしろ加速している?。 今日のヒトという種は、誕生以後600万年間の平均の100倍のスピードで進化しているという仮説。数万年から数十万年の長さが必要だと考えられてきた、ヒトの大きな進化も、数千年あるいはもっと短い時間で実現されていると著者はいう。進化の加速の前提はヒトが増えて混ざったことだ。 「そのような大きな集団で望ましい変異が広がるには、旧石器時代のような小さな集団で広まるよりもずっと長い時間がかかると思うかもしれない。しかし、有利な対立遺伝子の頻度は、よく混ざり合った集団ではインフルエンザのように時間とともに指数関数的に増大するので、1億人の集団に広まるのには、1万人の集団に広まる時間の2倍しかかからない。」 進化加速の大きな原因は約一万年前に始まった農業で

  • 「あがり」は味方にできる - 情報考学 Passion For The Future

    ・「あがり」は味方にできる 「大事なのは「あがり」のコントロールです。心臓のドキドキは大き過ぎると課題の達成に差し障りますが、最適な状態に保つことができれば、反対にあなたの力になります。」 あがりの正体を知り対処法を身につける。あがり研究が専門の心理学者の。面接、プレゼン、スピーチ、スポーツ競技などさまざまなシーンでのあがり対策をとりあげる。 自意識と対人不安がまねくあがり。集団の調和を大切にする日人の対人不安の値はアメリカ人より高いそうだ。日教育では人前でのスピーチの訓練や実践の機会が少ないという理由もあるだろう。泣きながら震えながらプレゼンする大学生のあがりをときどき見る。 あがりは生理的覚醒(心臓のドキドキや体の震え)と認知的不安(嫌な考え)によって起こるもので、いかにこの二つの要素をコントロールするかが大切だと著者は結論している。 あがっている状態で行ったパフォーマンスのう

  • 80年代こども大全集 (別冊宝島) - 情報考学 Passion For The Future

    ・80年代こども大全集 (別冊宝島) 「今思い起こしてみると、昭和最後の10年間、80年代ってのはすごくいい時代だった。そりゃ、子どもながらにたいへんなことはいろいろあったけど、なんだか世の中は明るくて、「未来」をけっこう明るく思い描きながら、僕らは毎日をエンジン全開で生きていたんだ。」 80年代のおもちゃ、ゲームテレビ、遊び、文房具などをカラー写真で紹介するムック。30代後半から40代前半の人は、ああ、コレあったあったと楽しめる。アオシマやコスモスというマイナーメーカーの蘊蓄も面白かった。 ゲーム&ウォッチ、ファミリーコンピュータ、LSIゲーム、ルービックキューブ、ポケットメイト、人生ゲーム、野球盤、スライム、ウォーターゲーム、なめグッズ、ゲイラカイト、学習ノート、多機能筆箱、チョロQ、ミニ四駆、ガンプラ、ゾイド、ビックリマン、うまい棒、キン肉マン消しゴム、ゲームセンターあらし、ひょ

    regicat
    regicat 2011/05/29
    80年代の杉真理の歌に「I remember the day back to 80's」って歌詞があって、当時は逆説的な面白さを感じてたけど、今やホントにただの回顧だものなあ。
  • 匪賊の社会史 - 情報考学 Passion For The Future

    ・匪賊の社会史 中世以降の世界史における匪賊(ひぞく)=ソーシャル・バンディットの果たした役割を分析する。1969年出版で、訳書がみすず書房から出ていたのが、このたびちくま学芸文庫から復刊された。匪賊は義賊とも訳される。 「義賊についての要点はこうである。彼らは領主と国家によって犯罪者とみなされている農民無法者ではあるが、農民社会の中にとどまり、人々によって英雄、あるいはチャンピオン、あるいは復讐者、あるいは正義のために闘う人、あるいはおそらく解放の指導者とさえ考えられており、いずれのばあいにせよ、称賛され援助され支持されるべき人々と考えられていたことである。」 匪賊の代表格はロビン・フッドやジェシー・ジェームズである。貴族強盗、復讐者、ハイドゥク、収奪者などの類型が示されるが、政府から見ると犯罪者なのだが、それなりの大義や主張、そして大衆の人気を背負って組織的に活動するアウトローのこと

  • スーパーセンスーーヒトは生まれつき超科学的な心を持っている - 情報考学 Passion For The Future

    ・スーパーセンスーーヒトは生まれつき超科学的な心を持っている とても面白かった。 「人間の知識はすべて直感に始まり、そこから概念へと進み、最終的に認識へと至る。」(イマヌエル・カント 純粋理性批判) 米国では国民の90%が信仰を持ち、無神論者は10%に過ぎない。ギャラップの調査では、成人の4人に3人が少なくとも一種類の非宗教的超自然現象を信じているという結果がある。日でも9割の国民が初詣に行くし、相当数がお盆に墓参りもする。テレビでは占い師や超能力者が人気だし、ホメオパシーやら未来が見える水晶など非科学ビジネスが横行している。実は米国とあまり変わらないかもしれない。科学の時代とはいえど、超自然現象、超科学現象を信じている人はかなり多いのだ。 科学合理主義の教育を受けているのに、そうなってしまうのは、人間に生まれつき、超自然現象を信じる資質が備わっているからではないか、というのがこのの主

  • 天才が語る サヴァン、アスペルガー、共感覚の世界 - 情報考学 Passion For The Future

    ・天才が語る サヴァン、アスペルガー、共感覚の世界 自閉症でサヴァン症候群で共感覚者で、円周率22500桁を暗唱し、10ヵ国語を話す天才・ダニエル・タメットが語る脳の働きと可能性についてのエッセイ集。前作『ぼくには数字が風景に見える』は世界的ベストセラーになった。 最新の脳科学の実験の紹介や、自身の特異な脳の体験に基づく仮説の提示、人間の知性の構造特性の考察、記憶力や創造性の向上に向けたアドバイスなど、博覧強記の天才ならではの幅広い内容になっている。 ベテランの俳優が長い台詞を正確に覚えるコツの話が面白い。彼らは長文を機械的に覚えるのではなく、なぜ登場人物がそれを言うのか、という文脈を理解することで、記憶の「精緻な符号化」を行っているのだという。 「「肉体と精神と感情のすべてのチャンネルを使って、実際にいる相手や、想像上の人物に向かって台詞の意味を伝えるようにしなさい」と指示された学生は、

  • 異形の日本人 - 情報考学 Passion For The Future

    ・異形の日人 「民俗学者宮常一の代表作に『忘れられた日人』がある。宮は地方の田舎で昔ながらの生活を営む人々の中にこそ、当の日人の姿があるとした。 私はそれとは対極に、路地に住む人やそれと同じように異端とされた人々、タブーとされた出来事を通して、日人の姿を見つめようと努めてきた。だからこれは宮と違う意味で、ノンフィクションの書き手である私なりの「忘れられた日人」ストーリーでもある。」 被差別部落問題ノンフィクションで大宅壮一ノンフィクション賞を受賞したライターによる、マイノリティ視点の現代日人論。偉人伝より異人伝の方がずっと面白い。有名、無名の6人の人生が語られる。 ・類人猿のような姿態の"ターザン"姉妹 ・差別を描いて封印された漫画家『血だるま剣法』平田弘史 ・孤高のやり投げ選手 溝口和洋 ・医師の猥褻行為と裁判で戦い続けた生涯を持つ女性 ・股間から火を吹く芸で知られる

  • 写真屋さんのデジタルトリマー - 情報考学 Passion For The Future

    ・写真屋さんのデジタルトリマー http://www.digicameplus.jp/digitaltrimmer/index.html 物の写真屋さんの店長が考えたというトリミング処理に特化したフリーソフト。 Photoshopを使うよりも簡単で手早く画像の切り出しが可能になる。 特に写真を印刷したい人におすすめ。印刷する場合には、出力サイズを考えてトリミングを行わないといけないが、このソフトには、よく使う「用紙サイズ」と「画像解像度」があらかじめプリセットで用意されている。余白の設定も可能。 選んだサイズの枠をオリジナル写真の上で動かしながら、切り出すことで適正サイズの画像が得られる。 切り取り後にどう見えるかを事前確認できるトリミング画像のプレビュー機能もうれしい。多段階のアンドゥ機能によって、安心して作業をおこなうことができる。 デジカメで撮影した写真を印刷してみたら、なんだか用

    regicat
    regicat 2010/09/26
    トリミング特化ソフト
  • 宗教とは何か - 情報考学 Passion For The Future

    ・宗教とは何か 日におけるこのの位置づけはリチャード・ドーキンス『神は妄想である』に対する反論である。 宗教の現代的な価値を擁護する内容。日人にはない問題意識のため、この神学論争は国内の論者ではほとんど見かけない。利己的な遺伝子やミームの提唱者として日でもよく知られるドーキンスだが、今は宗教批判の先鋒に立っているのだ。宗教は迷妄であり愚かだとしてめった切りである。それに対して著者は、科学もまたある種の信仰だと切り返している。 「重要な意味において、科学者は信仰者であると同時に美学者でもあるとわたしは考える。あらゆるコミュニケーションは信頼[=信仰]をふくんでいる。」 信念はあらゆる知の土台になるという論を展開している。アリストテレスやカントや野中郁次郎の、「知識」は信念であるという言葉と同じだ。 「そもそも信仰は───どのような種類であれ───選択の問題ではない。なにかを信じるに

  • 中世民衆の世界――村の生活と掟 - 情報考学 Passion For The Future

    ・中世民衆の世界――村の生活と掟 中世日の村の掟の資料研究。 オキテって言葉は新鮮だ。ホンモノのオキテってどんなものだったのか好奇心がわく。 このには資料に基づいて物がいっぱい出てくるのだが、わかりやすくいうと、 おまえら村の掟で違反者を勝手に処刑しないように 根拠不十分で死罪にしちゃった場合は、子供に財産を継がせよ 村に旅人を泊めるのはご法度だが惣堂なら無許可でとまってよろしい 平常時の人身売買は重罪だ でも飢饉のときだけは金持ちは貧乏人を助ける意味で奴隷にしていいよ 村人は軍役に対しては料や補償を求めた 山を荒らすものがいたら鎌を没収すべし 百姓は年貢を払ってからならば逃げてもよろしい などである。細部を見ると、中世の百姓民衆の権利関係や意識がみえてくる。 たとえば、ある地方で地頭が勝手に村を売ってしまい、別の領主がやってきたが、前の領主と村人が結んでいた約束事(祭りの際の村人

  • キャラ化する/される子どもたち―排除型社会における新たな人間像 - 情報考学 Passion For The Future

    ・キャラ化する/される子どもたち―排除型社会における新たな人間像 著者によると、子供たちが恐れているのは、経済的な格差ではなくて、人間関係の格差だという。そして格差をつけない「優しい関係」を維持するために"キャラ"がある。ボケとツッコミのような役割をバーチャルに身にまとうことで、自分を守り、人間関係を安定させるのだ。 「若い人たちは、グループのなかで互いのキャラが似通ったものになって重なり合うことを、「キャラがかぶる」と称して慎重に避けようとします。それは、グループ内での自分の居場所を危険にさらすからです。しかし、グループ内に配分されたキャラからはみ出すことも、また同時に避けようとします。それもグループ内での自分の居場所を危険にさらすからです。一般に、芸人の世界はボケとツッコミの相補関係で成り立っていますが、彼らもまた、ボケ役とツッコミ役のように互いに補完しあうキャラを演じることで、人間関

  • 機長の「集中術」 - 情報考学 Passion For The Future

    ・機長の「集中術」 わかりやすい極意の書だ。 「集中力がスキルである以上、テクニカルスキルと同様に、目的意識の強さ、教育、訓練、努力、工夫、習慣などによって、いくらでも何歳になっても伸ばすことができるのです。」 著者は日航空で常務歴42年の元機長。総飛行時間1万8500時間(地球800周相当)。引退まで一度も病気で休んだり自己都合でスケジュールを変更したことがなく、この4月、63歳まで現役で機長を務めた。日航空の国際路線すべてを飛んだ伝説的パイロットが語る集中力発揮の方法論。 集中力とは捨てる技術だという。自分が好きなこと、やりたいこと、やるべきことに集中し、それ以外をいかに捨てるかが重要だという。具体的に著者は長年のパイロット生活においてどう心がけてきたかを教えている。 「パイロットが一般の職業に比べて、集中力の発揮の仕方がうまい、スゴイと言われるのは、数百名の尊い生命をあずかってい