今、世界中の研究者が「Sitting is killing You(座ることがあなたを殺す)」と注意を喚起している WHO(世界保健機関)は2011年に、「“座って動かない生活”は肥満や糖尿病、高血圧、がんなどの病気を誘発し、世界で年間200万人の死因になっている」というデータを公表した。この内容を受け、2015年には世界中の研究者が集まり“座り過ぎのリスク”についての国際会議が開かれ、翌年ブラジル・サンパウロ大学の研究者から「世界中で年間43万人以上が、“座り過ぎ”が原因で死んでいる」との、より直接的な表現をした研究結果が発表された。 「座り過ぎ」とは、いったいどの程度のことをいうものなのか。デスクワークの人はどうすればいいのか。早稲田大学スポーツ科学学術院教授の岡浩一朗氏に話を聞いてみた。 2012年にこのデータを発表したのは、オーストラリアの研究機関。オーストラリアは、このデータにシ