金融庁は、銀行で投資信託を購入した顧客について、その46%の運用損益がマイナスになっているという資料を公表しました。もちろん、これは統計上の事実には違いないのですが、その算出の根拠に遡らない限り、事実の意味するところを正しく解釈することはできません。さて、では、この事実から浮かび上がる背景にある問題とは何なのか。 「顧客本位の業務運営に関する原則」 金融庁は、6月29日に、「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPIについて」を公表しました。KPIとは、Key Performance Indicatorのことで、解決すべき課題、あるいは実現すべき目標に対して、その達成度を測定するための指標です。課題や目標の抽象度が高い場合、それ自体を直接的には指標化できないため、課題解決や目標実現へ向けた取り組みが着実に進捗している限り、その数値が改善するようなものとして、間接指標のKPIが定義されて
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