この記事は、ニフティグループ Advent Calendar 2023 1日目の記事です。 前段の話 私が所属するプロジェクトでは、Design Docsでソフトウェアの設計や、目的、背景などを記述しており、継続的に更新しています。 Design Docsには、細かな設計方針や、その意図は明確に記述されていますが、読みやすさの観点から結論や重要なポイントのみを載せるようにしています。なので、粒度の細かい情報が失われてしまうということが起こってしまいます。 これでは新規参入者になぜ他の選択肢を選ばなかったか、なぜこの選択肢を選んだのかについて伝授されません。 未来の運用者は数ある選択肢からの導入理由や、決定の過程や議論した内容がわからないまま機能の追加や改修を行わなければなりません。 これが積み重なっていくと日々の運用のコストが膨らんでいき、運用したくないシステムになってしまい、技術的負債と
![意思決定を記録するArchitecture Decision Record (ADR)の話 - NIFTY engineering](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/0c93273f86209ddbaaac51ab8d2163c5aef63f05/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fengineering.nifty.co.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2023%2F11%2Fadr.png)