2005年10月も半ば過ぎ、世の中はすでに晩秋といった感じでした。そんな中、筆者は会社で夕日を眺めつつ、途方にくれていました。なぜならば、次の仕事の開始までに2週間の空白期間ができてしまったからです。こういう閑散期は忙しいプロジェクトを乗り越えたときにはちょっとした休息としてありがたいものですが、その間はキャリアを積めないので頭が痛いものです。 とはいえ、この業界ではよくある話です。気を取り直して、「まあこういう時こそ知識を蓄積しよう、まずは技術書でも読んでみるか」と本棚に目をやったところ、"RHCE: Red Hat Certified Engineer : Study Guide : Exam RH302"という題名の本が目に飛び込んできました。 「ん…。誰がここに置いたのだろう。しかも洋書だし…」とそのまま無視して他の本を物色しようとしましたが、「RHCE」という言葉にピンとくるもの