再燃するエコ投資バブル:山形浩生(評論家兼業サラリーマン)(2) 2009年5月25日(月)18:01 ←前のページ 1 | 2 中央排出枠銀行の誕生? ただし、それには時間がかかる。そしてそれまでに別の変な仕組みが出現しつつある。ぼくが心配しているのは、排出権取引というやつだ。 オバマ政権になって、アメリカもキャップアンドトレード式の排出権取引をまじめに検討しているようだ。が、排出権取引というのはつまり、「排出したかもしれない二酸化炭素」なるものを取引するという代物だ。そんな得体の知れないものを、大規模に取引することがいかにやばいか、すぐに想像が付きそうなものでは? 「おれは来年、100万トン二酸化炭素を出したかもしれないけれど、それはやめとくからそのぶんお金をよこしなさい」というのが排出権取引なんだが、来年「出したかもしれない」なんていうものを捏造するくらいの会