割高な車両価格や航続距離、充電インフラなど課題も多いとされてきたEV。しかしガソリン価格の高騰で、その前提も変わろうとしている。EVは本当に合理的な選択肢なのか。各国のユーザーの声を聞いてみよう。
![2022年7月18日号](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b909ad4deead879e8f7968c877fe1d0920532bb7/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fbusiness.nikkei.com%2Fimages%2Fonb%2F2019%2Fnblogo_ogimage.png)
割高な車両価格や航続距離、充電インフラなど課題も多いとされてきたEV。しかしガソリン価格の高騰で、その前提も変わろうとしている。EVは本当に合理的な選択肢なのか。各国のユーザーの声を聞いてみよう。
たった1つの広告看板であれば、日経ビジネスPLUSで取り上げることはない。ではなぜ取り上げるのか。きぬた歯科の広告がここ数年、じわじわと増殖しているからだ。最近では首都高速から見える位置にも看板を多く出している。近隣地域であれば、まだ分かる。だが、この広告は西八王子からは程遠い品川などの都心、さらには埼玉や神奈川といった県外でも多く見かける。一度目にすると、気になって仕方がない。インターネット全盛ではあるが、アナログな街頭看板を数多く掲げる戦略も謎だ。そんなことを考えていると、もはや運転に集中できない。 当たり前だが広告費用はタダではない。これだけの枚数の広告掲載を行い、維持し続けているとしたら、かなりのコストとなるだろう。厚生労働省の「医療施設動態調査」によると、2021年末時点における全国の歯科医院の数は6万7860。その数は、国内のコンビニの店舗数5万5956(日本フランチャイズチェ
1:円安が急速に進んだ理由は 2:次のFOMCの注目ポイントは 3:円が下げ止まるために必要な条件は 4:日銀はなぜ緩和政策をゆるめないのか 5:政府には円安への対応策があるのか 6:為替介入の可能性は 7:円キャリー取引は復活するか 8:いつまで円安は続くのか 9:1ドル=140円突破の可能性はあるか 10:岸田政権の経済政策が円安要因との声もある 1:円安が急速に進んだ理由は 円安基調が強まったのは、22年3月に米連邦準備制度理事会(FRB)が金利および量の両面から金融引き締め策を加速する姿勢を示したからだ。これを受け市場では日米の金利差が拡大するとの観測が広がった。円を売ってドルを買う動きが強まり、4月の約1カ月間で円相場は1ドル=118円台から129円台まで円安が進んだ。以降、円相場は一時的に1ドル=130円台に乗せる場面があるものの、1ドル=127~129円を推移する状態が続いて
3年8カ月に及んだ日本の第2次世界大戦で、日本が敗戦に向かう転換点と位置付けられるガダルカナル島奪還作戦。名著『失敗の本質 日本軍の組織論的研究』(中公文庫)の著者の1人、野中郁次郎氏が、成功を信じて戦いを挑んだものの結果として失敗した作戦の経過をたどりながら、なぜ戦史の研究が必要なのかを語る。日経プレミアシリーズ『「失敗の本質」を語る なぜ戦史に学ぶのか』から抜粋してお届けする。 事例としてのガダルカナル作戦 3年8カ月に及ぶ第2次大戦での日本の戦いぶりを振り返っても、負け戦ばかりだったわけではありません。『戦略の本質』(日経ビジネス人文庫)では、4つの局面に分類しています。1941年12月の開戦から42年中ごろまでの「戦略的攻勢」、42年中ごろから43年前半までの「戦略的対等」、43年前半から44年6月のマリアナ沖海戦までの「戦略的守勢」、44年6月以降、45年8月の終戦までの「絶望的
まず、義経が物心ついたとき、自分の父親は平清盛(たいらの・きよもり)だ、と思っていたでしょう。 義経は元治元(1159)年に、源義朝(よしとも)と常盤御前(ときわごぜん)の間に生まれました。しかし、義朝は同年に起こった平治の乱で敗れて敗走し、翌年殺害されています。義経に父・義朝の記憶は、もちろんありません。 母の常盤は、当時のいわばミス日本といっていい絶世の美女で、清盛はその美貌に心を動かされ、家を持たせて妾(めかけ)の一人にします。乳飲み子だった義経は、処刑や流刑を許され、その家で常盤と一緒に暮らします。足しげく通ってくる清盛を、物心ついたころから義経が、父親だと思って不思議はありません。 常盤は、清盛との間に女の子を産みます。ところがその後、清盛は常盤を公家の大蔵卿(おおくらきょう)・一条長成(ながなり)のもとに再嫁させます。そのとき義経は、初めて清盛が父親ではないと知ったのです。自分
続きを読む 中国によるネガティブキャンペーンを跳ね返す 集団的自衛権の限定行使を可能にすることで、安倍さんは、世界が危機に見舞われたときに日本の政治指導者がリスクを共有し、世界をリードする立場に立つことを可能にしました。岸田文雄首相が今、ウクライナ危機に臨んで、まさにこれを実行しています。 安倍さんが首相として2013年に米ワシントンを訪れた際、米シンクタンクの米戦略国際問題研究所(CSIS)で講演し、「日本は今も、これからも、二級国家にはなりません」と発言しました。安倍さんは、国家安全保障戦略を策定し官邸主導の政治体制を築くことで、トップダウンの政治を実現。これらは、日本が、周辺で増大する地政学的なプレッシャーに対抗するため、かつ、国際社会からの尊敬を取り戻すために必要な措置でした。 中国によるネガティブキャンペーンを跳ね返す 安倍さんが先見の明と勇気、そして忍耐強さを併せ持つ政治家であ
頑張って節約しているのになかなか貯まらない。それは、収入のせいではなく、日々の行動・考え方に問題があるかもしれません。家計相談で多くのご家庭を訪ねるFPの黒田尚子さんが発見したのは「貯蓄ベタな人の家は散らかっている」という法則でした。黒田さんの新刊 『お金が貯まる人は、なぜ部屋がきれいなのか』(日本経済新聞出版)より抜粋のうえ紹介します。 部屋が汚い人の家計簿の共通点とは 「お金を貯めたいと思っているのに、なかなか貯まらないんです」といった人は多いと思います。 そんな人は、まず自分の部屋や家の中を見回してみてください。今、急にインターホンが鳴って、お客さんが来たら、「どうぞお上がりください」と言えるくらい片付いているでしょうか? FPとして独立して20年超の間、私はさまざまなお宅を訪問して、家計相談を受けてきました。 そこで確信したのは、「お金を貯めている人は部屋が片付いている」という点で
米国で一番人気のファストフード(FF)店はどこか?。 仕事で頻繁に訪米する方でも、この質問に正解できる人は少ないでしょう。米国の流通事情に精通した専門家でさえ、「マクドナルド? ケンタッキーフライドチキン(KFC)? あるいは、イン&アウトバーガー(In-N-Out Burger)かな?」といった答えがせいぜい。また、「1店舗当たりの売上高ナンバーワンは、どこか?」と聞いても、正解は出てこないでしょう。 FF店1店舗当たり年間売上高、マクドナルドは5位 実は、米国FF店の1店舗当たり年間売上高でナンバーワン、かつ顧客満足度でも第1位なのは、チキン・サンドイッチ・チェーンのチックフィレイ(Chick-fil-A)。米国47州とカナダに2700以上の店舗を展開しています。 市場調査や消費者動向に関するデータ、統計を提供する世界最大級のプラットフォームである独スタティスタ(Statista)の調
ドナルド・トランプが当選した2016年の大統領選で浮き彫りになったものは大きく言って2つある。ワシントンの政治家やグローバリゼーションに対する労働者の怒りの声と、東海岸や西海岸とは異なるもう一つのアメリカだ。リベラルな大都市と保守的な南部や中西部、そこに息づくもう一つのアメリカ――。今回は米国の政治や社会に隠然たる影響力を持つメガチャーチ(巨大教会)を見ていく。 (敬称略 ニューヨーク支局 篠原匡、長野光) 進化論について話を振ると、キリスト教福音派(エバンジェリカル)の牧師、ダン・ムントンはこう答えた。 「科学者」と自身を規定したように、学生時代、ムントンは生物学の教師になろうと考えていた。だが、途中で神の存在に目覚め信仰の道に入る。その後、地元ミシガン州でスポーツを通して信仰を学ぶプロジェクトに関わり、その実績が評価されてヒューストン・ファースト・バプティスト教会のミニストリー(牧師の
(前回から読む) サイバー攻撃の実行グループが日本の電機やエネルギー、自動車関連の企業や防衛関連組織を攻撃している。技術情報の窃取が目的と推測される。一方、藤嶋昭氏、真鍋淑郎氏といった世界的に著名な研究者が拠点を海外に移す動きもある。日本の技術力が危機に直面している。 アーステンシェ(Earth Tengshe)、アースフンドゥン(Earth Hundun)、ラザルス(Lazarus)グループ──。これらは、「標的型」と呼ばれるサイバー攻撃の実行グループの名称だ。セキュリティーソフト大手のトレンドマイクロによると、いずれも背後に国家が存在するとみられる。 狙われる日本の科学技術 アーステンシェは2019年ごろから日本の電機やエネルギー、自動車関連の企業や防衛関連組織を攻撃している。技術情報の窃取が目的と推測される。 使っている攻撃ツールをトレンドマイクロが分析したところ、過去に日本を攻撃し
0から生み出すアイデアはゴミでしかなく、最も大切なのは今あるものを使って何かを作ることだ、と「イノベーションの生みの親」である経済学者、ヨーゼフ・シュンペーターは言います。この記事では、日本のアントレプレナー松下幸之助氏を例にとり、イノベーションとは何かの理解を深めていきましょう。『資本主義の先を予言した 史上最高の経済学者 シュンペーター』から、本文を抜粋してご紹介します。 松下幸之助の源泉になった思いは、社会全体の「貧乏の克服」 日本を代表する経営者といえば、もちろん松下幸之助翁です。なんといっても「経営の神様」という異名があるくらいです。現在はお隣の中国でも、京セラの稲盛和夫翁と並んで、絶大な尊敬と人気を集めています。 シュンペーター理論の中で大切なキーワードが「アントレプレナー」です。アントレプレナーとは、イノベーションを起こす優秀な人材のことです。松下幸之助はアントレプレナーと言
「社長になって全社員の前で挨拶したときにね、『社員と社員の家族を、絶対に路頭に迷わせちゃいけない』って思ったんですよ。社員の顔を実際に見るまでは、自分がそれまで温めてきたことや会社が進めてきたことを、確実に進めていくことばかり考えていました。 でも、壇上から社員一人ひとりの顔を見たら……ね。とにかく何があっても社員は守らにゃいかんのです」 ある大手企業の社長さんと対談した際に、こう話してくれたことがある。 この数日間、私の“脳内テレビ”には、この言葉がテロップの形で繰り返し流れている。そして、頭から離れなくなった。 頑張ったけどどうにもならない 「社員と社員の家族を、絶対に路頭に迷わせない」という、シンプルかつ本質的なミッションを分かっている社長さんって、どれだけいるのだろうか。社長さんって、何のためにいるのか? 社長さんにとって、社員とは何なのだろうか。 先週、東京・豊島区東池袋の公園で
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