こんにちのリバタリアニズムが、 その理論的根拠の多くを経済学的知見から得ていることは、 もはや論を俟たないであろう。 しかしその「経済学」は、 一方ではハイエクやミーゼスに代表されるオーストリア学派の経済学であり、 もう一方ではフリードマンに代表されるシカゴ学派であるといった、 二つの異なる学派によって支えられている。 この二つの学派はその自由主義的主張の多くを共有しながらも、 いくつかの大きな対立する論点があり、 それがときに感情的な対立すら招いてきた。 残念なことに、論争はしばしば感情的な個人攻撃に陥ってしまう。ロスバード一派がフリードマンを「国家主義者」と決めつけたり、ミーゼスがモンペルラン協会で会議中に席を蹴り、部屋中に聞こえるように「お前ら、みんな社会主義者だ」と叫んだりするのは、確かにいいことではない。 マーク・スカウソン『自由と市場の経済学』「8.偉大なる経済学者は誰か?」
![typeAの散種的妄言録ver1.1](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/06a15c64ba0ceec233d86d71001ebb29a9dcbf5d/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fcdn.blog.st-hatena.com%2Fimages%2Ftheme%2Fog-image-1500.png)