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ブックマーク / miyoko-diary.cocolog-nifty.com (5)

  • 河野美代子のいろいろダイアリー: 性教協全国大会(2)ついでに男性に伝えたいこと。

    もう少し、ついでに。男性に言っておきたいことが。これもすでに言ったことなのですが、新しい読者の方もおありでしょうし、現場ではちっとも状況が変わらないので。 女性の膣に男性が指を入れるのはやめなさい、ということです。 女性の膣はとても柔らかくて傷つきやすく、血管に富んで出血がしやすいものです。だから、ペニスの先はまあるくやわらかく、女性を傷つけないようになっています。 そんなところに指を入れて引っ掻き回すと、爪で傷ついてしまいます。傷を作って出血すると言ってくる人が後を絶たないのです。昔はこんな患者さんはいませんでした。今は、毎日こんな患者さんが来ます。 ひどい人は、広範囲に膣の粘膜がはがれ、そこに感染を起こし、高熱を出して来ました。抗生物質の点滴、内服、そして洗浄と抗生物質の膣錠などで治療しても、一月たってもまだ膣の粘膜が再生しません。 ひどい人は、大出血してきました。普通出血する人は、月

    河野美代子のいろいろダイアリー: 性教協全国大会(2)ついでに男性に伝えたいこと。
  • 子宮頸がん予防ワクチンについての私見。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    子宮頸がんのワクチンについて、厚労省の方針が変わったことなど、いろいろと報道されています。これについて、またきっちりと私は私の意見を書きます。もう少し準備が必要です。今月末に大きな勉強会に行ってきますので、それの後になります。今日は、あくまでも今の私の心境を述べておきたいと思います。 今、私がはっきり言えるのは、私はワクチンの接種について、いささかも方針のぶれはありません。子宮頸がんで亡くなっていく、悲惨な女性たちを見続けて来た私にとって、この癌にかかる人が減って行く期待は変わるものではありません。 そもそも、日はこのワクチンが採用されたのは、世界の中の100番目の国であります。他の国々、アメリカ、カナダ、ヨーロッパ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランドなど、早くからうち続けている国々では、このワクチンの副作用で中止をなどという声は上がっていません。 そもそも、子宮頸がんは今、日

    子宮頸がん予防ワクチンについての私見。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
  • 「私と性教育」③私の問題発言で大騒ぎ。 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    会場からの質問や意見が求められたとき、私は手を上げました。そして名乗った上で 「私は、今多くの高校生を診ています。でも、私は彼女達を非行少女とは思っていません。普通の家庭の普通の少女達だと思っています。どこかの家庭的に問題のある子の問題と思うのでなく、どこにでもいる若者の問題だと思ってこれからの教育を考えなければならないのではないでしょうか。」 「その上で質問なのですが。私の病院に今、高校生が入院しています。もうすぐ夏休みが終わって二月期が始まります。学校を休むために診断書を出さなければなりません。その診断書がもし性交と関係があるということが学校に分かった場合。今、学校は、どんな対応をされるのでしょうか。これからの彼女をケアし、指導しながら支えてくださるのか。それとも、高校生にあるまじきこととして退学させられるのでしょうか。それに寄って、診断書の内容を考慮しなければなりません。どなたか、学

    「私と性教育」③私の問題発言で大騒ぎ。 - 河野美代子のいろいろダイアリー
  • 今クリニックで起こっていること⑪幼い子への性暴力 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    一昨日のこと。17歳の少女。くりくりとした目とフリフリの短いスカートがとってもかわいい子です。クリニックにはもう何回も来ています。生理不順の治療のためにお腹から超音波をあてます。彼女はくすぐったいのか、くくくっと笑います。その笑顔がまたかわいくて。 そのくったくのない、明るい笑顔を見て、ふと私は涙ぐみそうになりました。彼女は9才の時に男性からレイプされています。男は、母親の彼でした。体も心も深く傷ついた彼女はその後当に大変でした。学校にもいけなくなりました。今は通信の高校に行っています。 明るい笑顔が出るほどに、よくここまで立ち直ったね、よく頑張って生きてきたね、とそう思いました。 傷ついたのは、彼女だけではありません。母親も深く傷つきました。自分の彼のために、娘がそんな目にあった、母親は自分を責めています。 もう少し彼女が立ち直ったら、その時に病気になっていないか調べましょうね。今はま

    今クリニックで起こっていること⑪幼い子への性暴力 - 河野美代子のいろいろダイアリー
  • 今クリニックで起こっていること。①中学生、高校生の出産 - 河野美代子のいろいろダイアリー

    今、私のクリニックでは、いろいろ大変なことが起こっています。患者さんの個人情報に当たることは公表できませんので、私も慎重になります。でも、それであるがゆえに、状況が知られていない、だから性教育の必要性もさっぱりわかって頂けないというもどかしさを感じています。 当事者が、どこの誰なのかはわからないように心を配った上で、ある程度お話するのは許されるのではないか、と思っています。 昨日、二人の高校生が診察に来て、無事卒業式を終えた、と言いました。良かったねえ、よく頑張ったねえ、と言いました。二人とも、もうすぐ赤ちゃんが生まれます。そのことは、学校には一切知らせていません。 来なら、学校にも知らせて、体育などの配慮もして頂いたほうがいいのでしょうが、そうすることは怖いのです。それを知った学校がどう判断するのかが分かりません。二人とも県立高校ですが、生徒の妊娠を学校がどう受け止めるのか。せめて知ら

    今クリニックで起こっていること。①中学生、高校生の出産 - 河野美代子のいろいろダイアリー
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