2つの青が交わる時 ～スズキF1計画についてのまとめ～ | SANDUKURI≪前口上≫ 2020年に創業100周年という節目を迎える日本の自動車メーカーがある。 スズキ株式会社だ。 今や軽自動車やコンパクトカーとしてのイメージが強い会社ではあるが、モータースポーツにも多く関与していた。といってもその多くは、市販車をベースにしたラリー部門や共通パーツを多用したジュニアフォーミュラなどがその主なものである。 しかし、日本がバブルに沸き、スバルやいすゞ、チューニングパーツメーカーのHKSが自らの技術力を試すためにF1エンジンを製作していた頃、人知れずスズキもF1エンジンを製作し、また当時日本人がオーナーを務めていたF1チーム、レイトンハウスと関わりがあったことは大きく取り上げられてはいない。 今回は、そんなスズキがF1にどのような関与をしていたかを、スズキで長らく2輪車部門に勤め、車両開発やグランプリ参戦に貢献、そして、これから紹介するスズキF1プロジェクトに深く関わっ
