2010年代前半から中盤にかけての新宿LOFTや下北沢SHELTER、あるいは渋谷WWWや恵比寿LIQUIDROOMの光景を思い出すと、今の地下アイドル現場とは明らかに違う「匂い」がありました。 フロアに溢れ返り、開演を今か今かと待ちわびていたのは、いわゆるステレオタイプな「アイドルオタク」だけではありません。サブカルチャーをこじらせたようなバンドマン崩れ、ヴィレッジヴァンガードの黄色い袋を提げたサブカルボーイ、そしてディスクユニオンのショッパーを無造作に足元に置くような、筋金入りの「音楽ディガー(発掘者)」たちが、そこに密集していたのです。 BiSが非常階段とのコラボユニット「BiS階段」で豚の頭や濡れた下着をフロアに投げ込み、コショージメグミのダイブでフロアが文字通りカオスに陥っていたあの時代。BELLRING少女ハートからThere There Theresへと続く、サイケデリックで

