『拝啓 アヴァロンにも薫風吹き込む季節となりましたが、異聞の姉上はいかがお過ごしでしょうか。私とシロウはラブラブです。ラブラブです。 さて、この度はあの姉上が年下の男性へのアプローチに苦慮しているとの笑い話をマーリンから聞き及びましたので、恋愛の先達として僭越ながら助言させて頂きたく筆を執った次第です。心の底から笑い転げたのは久方ぶりでした、本当にありがとうございます。 異聞とはいえ姉上の事ですから、いざとなれば男の一人くらいは身体一つで籠絡してみせようとか悪女めいた事を考えているのではないでしょうか。負けフラグですよそれ。 身体を重ねる前に心を交わす経験を重ねる事です。なんでもない時間を一緒に過ごすとか、手を繋ぐだけの特異点デートとかしたらいいじゃないですか。 お目当ての彼の周りには姉上より肉体的魅力のあるサーヴァントなんてごまんといるのですから、くれぐれも己の魅力を過信し過ぎないで下さ