【このコラムのPDF版はこちら】 最近の大学生は勉強熱心なのか? 「全国就業実態パネル調査(JPSED)2018」では「社会人の学び」について特集が組まれた。前回のコラムでは学生時代に学び習慣がある人は、社会人になってからも学びの意欲が失われていないことが発見された。 次の問いとして、学生時代に日常的に学んでいた人はどういう人なのか、ということがある。特に筆者の興味として、最近の学生と昔の学生のどちらが熱心に勉強に励んでいたのか、つまり学生時代の学び習慣における世代格差がある。 確かに年配の方と話をすると、昔の学生は授業をさぼって麻雀に勤しんでいた、みたいな話をたまに聞く。「大学はレジャーランド」という表現もある。一方で筆者の周りの、大学で経済学の研究・教育に従事されている方々から「今の学生はとても真面目で、よく勉強をする」という話を伺うこともある(注1)。話を聞いている限りだと、今の学生