【ケネディ宇宙センター(米フロリダ州)=山田哲朗】米航空宇宙局(NASA)は米東部時間27日朝(日本時間同日夜)、次世代ロケット「アレス1」試験機を打ち上げる。 アレス1は2011年に退役するスペースシャトルの後継機として、開発が進んでいる。高さ約100メートルとシャトルより40メートル以上も背が高く、現役のロケットとしては最大だ。 トラブルが多い飛行機型の機体は採用せず、1960〜70年代のアポロ計画で使ったサターン5型ロケットのような円筒形の機体に先祖返りした。 NASAが新しい有人用ロケットを開発するのは、81年4月にスペースシャトルの運用が始まって以来28年ぶり。ただし、オバマ米大統領はNASAの有人探査計画を抜本的に見直す意向で、アレス1は予算不足から開発中止に追い込まれる可能性も残る。