大阪の町工場が完成させた人工衛星「まいど1号」。「えーな1号」はこれより一回り大きくなる予定 大阪の町工場がつくりあげた人工衛星「まいど1号」の後継機を、エジプトの大学生たちの手でつくる構想が、大阪大学と大阪の中小企業の間で浮上している。不況に苦しむ町工場を元気づけた衛星づくりが、日本とエジプトの「科学外交」の懸け橋に一役買う。新たな名前は、大阪弁で「いい」を意味する「えーな1号」にする予定だ。 新たな構想の舞台は、エジプトと日本政府が共同で設立し、2010年2月に正式開校する「エジプト日本科学技術大学」。同大の電気工学系の教育アドバイザーを、まいど1号の開発にかかわった阪大大学院の河崎善一郎教授が務め、日本の先端技術を現地の学生たちに学んでもらう教材に人工衛星を選ぶ予定だ。 まいど1号より一回り大きい約60センチ角、重さ50〜100キロ程度の小型衛星を、15年をメドにエジプトの大学