病院に保管されている新型インフルエンザワクチン=大阪市内、大高写す 新型インフルエンザの感染者が国内で初めて確認されて9日で1年。流行が沈静化するなか、ワクチンが大量に余り、国に買い戻しを求める動きが広がっている。16都府県の医師会などが要望書を出したが、厚生労働省は「次の流行がくる可能性がある」などとして受け入れていない。 大阪市の拠点病院、市立総合医療センターには、ワクチン3500回分(成人換算)が保管庫に眠っている。 昨年11月から12月に、市民向けに計約1千万円分(計6600回分)を購入。11月中旬の予約開始日こそ700人が殺到した。だが、大阪府の流行は昨年10月末をピークに下り坂となり、需要は購入量の半分もなかった。ワクチンの有効期間は長いものでも1年。「在庫が大きく減らないまま期限が切れるかもしれない」と担当者は話す。 新型インフルエンザのワクチンは、買い占めなどを