【カブール栗田慎一】アフガニスタン東部で非政府組織「ペシャワール会」メンバーの伊藤和也さん(31)が拉致され、遺体で見つかった事件で、反政府武装勢力「タリバン」のザビウッラー報道官は28日、毎日新聞に対し、「拉致グループはタリバンの命令で拉致を実行した。当初は日本人だとは知らなかった」と語った。 日本人と判明した後は「日本政府にアフガン復興支援すべてを中止させるつもりだった」とした上で、「殺害までは命じていない」と弁明した。同報道官は各地にいる広報担当者の一人で、東部地域で米軍との戦闘があった場合などに、メディアからの問い合わせに応じている。26日には毎日新聞や地元メディアに、「日本人を殺した」と語っていた。 報道官は、拉致を命じた理由として、「ダム建設を中止させ、外国政府にアフガン政府と米国支援をやめるよう求めるつもりだった」とした。ペシャワール会については「知っている」としながらも、「