しばらく前に読了していたのですが、こちらに書くのが遅れました。四半期ごとに新製品が山のように発売されるというのは携帯鎖国の日本ならではの現象です。「携帯電話のデザインロジック」は、日本の携帯電話キャリアと、インハウスデザイナーではないデザイナーモデルを担当したデザイナーへのインタビューで構成された本です。 この中で一番印象に残ったのは「今後携帯電話は、人々にとってどのような存在になるのか?」という質問に対する深澤直人氏の回答でした。 あんなに小さなキーを押して長いメールの文章をやり取りするなどということは誰も想像ができなかったと思います。携帯情報機器の進化は人間が持ち合わせた機能やセンサーの優秀さや精密さをあらためて人間に教えてくれます。予想もできなかった人間の隠された能力や機能がこのような電子機器によって露になるということがいえます。 これからの驚きは、機械の進化ではなく、それを使いこな