前日の日記に続き、KVSについて、もう少し考えてみることにしました。 KVSは、これまで登場したDBMSと比べると管理システム(Management System)を持たない分、機能縮退しています。では、なぜ機能縮退したKVSが価値を持ちはじめたのか? これについては次の2点が考えられます。 KVSには暗黙の了解として、高速処理に加え、高いスケーラビリティと可用性を持つシステムが想定される。 DBのように固定したスキーマを持たない。key-valueのvalue部にはアプリケーションが自由にスキーマを設定できる。 後者から、KVSは機能縮退したのではなく、DBMSが2層に分割され、下層が独立したものと見ることができます。下層は、型(スキーマ)付けされる前のバイナリー値を扱うためのシステムで、これはユーザが自由に型付け可能であることを示しています。しかし、これだけではKVSの説明として不十分