平壌の外にあったもの平壌発丹東行きの国際列車は10時30分ごろに平壌駅を出発した。時刻表では中国との国境の町・新義州に15時30分ごろ到着する予定になっている。 列車はよく言えばのどか、悪くいえば何もない北朝鮮の田舎を駆けていく。列車のスピードは60kmといったところで車窓を楽しむにはぴったり。 到着まで5時間ほど手持ち無沙汰ではある。しかし、平壌と板門店という北朝鮮にとって「見せたいもの」しか見ることができなかった私にとって、車窓からの風景は北朝鮮にとっての「恥部」を見ることができる機会でもあった。 列車が走るすぐ横で線路に生えた雑草を刈り取る人々の姿が見えた。2019年に手作業である。結構な人が動員されていて草も生えない。(←うまい!) エンストしたバスを発見。 本当に何もない。北朝鮮は平壌の国なんだ。大げさではなく、すべてが平壌に集中している。少しばかりみなさまにも北朝鮮の田園風景を