圧、以下AC電圧)や、AC電圧を超える過電圧(事故時異 常電圧、雷インパルス電圧、開閉インパルス電圧)に耐え る必要があり、絶縁設計は電界条件的に厳しい雷インパル ス電圧が、繰り返し侵入するとして実施される。また、 AC電圧の長期課電による劣化は非常に緩やかであり、健 全なOFケーブルであれば通常の使用状態においてはほと んど劣化せず (2) 、過電圧の繰り返し課電に対しては雷イン パルスを1000回程度印加しても劣化しないと考えられて いる。ただし、AC電圧に過電圧が重畳した場合と近似し た減衰振動波形を繰り返し印加した場合には破壊強度が低 下することは示されており、過電圧の繰り返し印加による 劣化の可能性は完全には否定されていない (3) 。 1. 緒 言 高度経済成長期に大量に導入された地中送電設備は運転 開始から三〜四十年を迎えるものが多くなり、今後は経年 劣化に対する点検や診断、