テレビ局のニュース映像が証拠採用された、あたご衝突事故の初公判。映像には僚船の会見の様子などが含まれている(写真はコラージュ) ■刑事裁判で無断提出 平成20年2月の海上自衛隊イージス艦「あたご」と漁船「清徳丸」の衝突事故をめぐる刑事裁判で、被告の海上自衛官2人の弁護側が事故を報じたテレビ局のニュース映像を証拠として無断で提出、横浜地裁に採用されたことが波紋を呼んでいる。局側は弁護士や裁判所に抗議したものの、オンエア済みのニュース映像は公共のものとしてとらえるべきだとする意見もあり、「報道の自由」との間で微妙な立ち位置を迫られている。(佐久間修志) ◇ 証拠採用されたのは、清徳丸の僚船の記者会見などを放映したNHK、日本テレビ、TBSのニュース映像。法廷でも上映され、弁護側は「僚船の人の話が変遷していることを示す不可欠の資料」と話す。 3局は9月上旬