始球式をおぜん立てした野村監督(19)に向かってボールを投げる沼田さん(右)。中央奥は田中投手。打者は西岡選手 難病の筋萎縮(いしゅく)性側索硬化症(ALS)のため車いす生活を送っている仙台市若林区の会社員沼田早苗さん(24)が8日、宮城野区のクリネックススタジアム宮城(Kスタ宮城)で行われたプロ野球東北楽天ゴールデンイーグルス―ロッテ戦で、始球式に臨んだ。捕手は野村克也監督が務め、沼田さんは「感激。一生の思い出になった」と喜んだ。 沼田さんがファンだという田中将大投手が、車いすを押してマウンド近くまでエスコート。ロッテの西岡剛選手に対して投じたボールは本塁上を転がり、野村監督のミットに収まった。 障害のある人に勇気を与えたいと始球式に挑戦した沼田さんは「多くの人に見てもらえた」と満足そう。野村監督からは「届いて良かったね」と声を掛けられたという。 野村監督が車いすを押す予定だったが