最近の富士フイルムは、超高倍率ズームやら3Dデジカメやら、面白い製品はあったけれども、主力製品が弱くていまひとつぱっとしない感があり、2005年の「FinePix F10」(レビュー)でいち早く「画素数より高感度!」を打ち出しながら、その座を裏面照射型CMOSセンサー搭載機に奪われてしまったさまには、一抹のさみしさ漂うほどだった。 でも今度は違う。新製品「FinePix F550EXR」は(たぶん)その大リベンジモデルである。デザインこそFinePix Fシリーズの前モデル「FinePix F300EXR」(レビュー)を踏襲しているが、撮像素子を一新。しかもGPSも搭載と、魅力的な「全部入りモデル」に進化したのだ。 「FinePix F550EXR」 曲面を多く使ったボディデザインは、FinePix F300EXRから踏襲している。中央部のGPSユニットのでっぱりが特徴。内蔵ストロボは勝手