単語として成立するためには、同じような事柄、同じような感情が共有のものとして理解できることが必要なのでしょうね。 あまり共感を呼ばない状態や感情、そんなに度々は起こらないことなどは、単語にまでは昇格することはなく、言葉による回りくどい説明をしなければならないものとしてしか存在しないものなのかもしれません。 本書には、様々な国の単語で、これはどうにも翻訳しづらいよねという言葉が集められています。 それらの単語は、確かに日本語でどう言えばいいかと聞かれると困ってしまうような単語ですけれど、その国の人たちにとってはくどくどと説明しなくても「あぁ、あれ」ってすぐに分かる感情や事柄なのでしょうね。 いくつか拾ってみましょう。 ○ PÅLEGG/ノルウェー語:名詞 パンに乗せて食べるもの、何でも全部。 う~ん、これは日本語にはないよね。 敢えて言えば「具」ですか? ○ PISAN ZAPRA/マレー語
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