かつての話題の書『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者で、日中両国を研究するエズラ・ボーゲル氏(ハーバード大学名誉教授)がソウルでの記者会見で安倍首相の靖国参拝について問われ「アメリカは実はこの参拝よりも中国、韓国の対日首脳会談の拒否にもっと失望している」と答えた。実際、米側には「参拝への失望」に失望したという声が広範にある。 まず重視すべきは、上院外交委員会の共和党議員で、次期大統領候補との呼び声も高いマルコ・ルビオ氏が1月24日の訪問先のソウルでの演説で日韓間の靖国参拝などの歴史問題には「アメリカは関与するべきではない」と述べ、オバマ政権の対応への反対を明確にしたことである。 元国務省日本部長のケビン・メア氏も、「安倍首相の平和や不戦の誓いの参拝説明を無視して、軍国主義とだけ結びつけ、参拝するなと命令するのは傲慢に過ぎる」と主張する。「アジアの緊張の原因は靖国ではなく、中国の軍拡。