会社が、社員が「会社を辞める理由」を正しく把握できていないと、同じ理由で次の離職者が出ることになりかねません(写真:Satoshi KOHNO /PIXTA) 厚労省の雇用動向調査によると、令和2年1年間の離職者数が入職者数を上回り(*1)、今、離職対策は多くの企業にとって喫緊の課題となりつつある。なぜ離職者が増えているのか。その理由として“給料が安い会社=離職率が高い”と考えてしまいがちだが、決してそういうわけではなく、離職率が高い会社はほかにも原因があると、経営心理士で公認会計士の藤田耕司は指摘する。 【ランキング】「新卒社員が辞めない会社」ランキング最新300社 ■本当の理由を言わない離職者たち 筆者は経営心理士、公認会計士として、心理と数字の両面から企業の経営改善のお手伝いをしていますが、その中で離職に関するご相談を受けることも多くあります。 その際に、「うちは給料が安いから社員の