背筋を伸ばすのではない。骨盤を立てるのだ。 人間は、表面を捉えて物事を判断しやすい。「背筋を伸ばす」という忠告も同様だ。 背筋を伸ばす事は「結果」であって、「背筋を伸ばした結果、背筋が伸びている」わけではない。 「骨盤を立てた結果、背筋も伸びている」 のである。背筋を伸ばしたって、骨盤が寝ていれば、腰は丸まった状態のため腰痛は改善しない。 骨盤を立てれば、背筋を曲げる事は出来なくなる。背筋を前に倒したければ、骨盤ごと前に倒すしかない(太ももの付け根で、体を折りたたむ)。 骨盤を立て、骨盤を地面に対して水平に保つ事が腰痛改善には重要である。そのために、第3章で指摘したように股関節の柔軟性を確保しようというのだ。 骨盤を立てた姿勢が、寝る姿勢にも、立つ姿勢にも共通して良いように、椅子に座る時も骨盤を立てたまま座る事が腰痛を避ける最大ポイントだ。 骨盤を立てられるかどうかは、「股関節の柔軟性」と