users@toppers.jpというメーリングリストを購読していたのだが、 2023年7月7日に廃止されていた。 移行先はGitHub Discussionsになるそうだ。 電子メールが流行っていないのは確かな気がするが、電子メールほどオープンな規格もない訳で、簡単には同じ決断はできない気がする。
これは、NetBSD Advent Calendar 2020の22日目の記事です。 はじめに いつもOpenStreetMapにはお世話にあっていますが、最近はなかなか貢献できていません。 ですが、自宅の近所の道が間違っているのは気になっていました。 今回は、NetBSD環境からOpenStreetMapの地図を修正してみました。 もちろん、ウェブブラウザー上でiDで修正できるのは把握していますが、今回はpkgsrc/geography/merkaartorを使ってみました。 pkgsrc/geography/merkaartorのインストール pkgsrc/geography/merkaartorは、pkgsrc/x11/qt5-qtwebkitなど大きめのパッケージに依存しており、 一からビルドするには重量級のパッケージです。 ふじわらさんの14日目の記事を参考に、 バイナリーパッケ
Super UEFIinSecureBoot Diskを使って、Secure Bootが有効化されたPCでNetBSD/amd64を起動させてみる これは、NetBSD Advent Calendar 2020の15日目の記事です。 はじめに UEFIな環境のPCでNetBSD/amd64を起動させる場合には、Secure Bootを無効にするようにBIOS設定画面で設定しておく必要があります。 ですが、Secure Bootを無効にしないで起動する方法はないかと思っていました。 GitHUb.comを見ていると、Super UEFIinSecureBoot Diskというのを 見つけました。 Red Hat社がFedore Linux用に用意しているSecure Bootに対応したブートローダーを利用した仕組みのようです。 既にSecure Boot無効な状態でインストール済みのPCで、
これは、NetBSD Advent Calendar 2020の13日目の記事です。 はじめに NetBSD/alpha on qemu-system-alphaというport-alphaメーリングリスト への投稿を見て以来、qemuでNetBSD/alphaを動かしてみたいと思っていました。 Jason Thorpeさんありがとうございます。 furandon_pigさんの10日目の記事にもAnitaでもqemuで動くalphaの表示がされていました。 Anitaを使えば簡単なのだと思うのですが、手作業でqemu-system-alphaでNetBSD/alpha-currentをセットアップしてみました。 qemuは、pkgsrc/emulators/qemu-5.1.0nb10を使います。 インストール方法 インストール用のメモリーディスクを内蔵したカーネルを起動することで、sysi
これは、NetBSD Advent Calendar 2020の12日目の記事です。 はじめに USB接続のEthernetアダプター(cdce(4))を使っています。 これをUSBレセプタクルに挿した時に、自動的にIPv6のユニークローカルアドレスを割り当ててくれると大変助かると考えていました。 どうやら、devpubd(8)というデーモンを使うと、うまく行くのかもしれないと考えて試してみました。 devpubd(8)を実行してみる devpubd(8)をフォアグラウンドで動かしてみて、cdce(4) USB Ethernetアダプターを挿した際にどのように動作するのか確認してみましょう。 # devpubd -f devpubd_eventloop: event='device-attach', device='uhub4' devpubd_eventloop: event='devi
これは、NetBSD Advent Calendar 2020の3日目の記事です。 はじめに 2017年に購入したLexmark MS314dnというPostScriptプリンターがあります。 NetBSDでは、これまではlpd(8)とlp(1)を使って印刷して来ました。 また、最近、IPP Everywhereに対応したエプソンEW-M752Tも購入しました。 ですが、さすがに最近はcups経由で印刷するものだと思います。 ここから3回に分けて、cupsをNetBSDで使って印刷する記事を書きたいと思います。 今回は、まずはcups経由で印刷してPDFファイルを生成する仮想プリンターを使ってみます。 ただし、LibreOfficeもFirefoxもPDFファイルを生成する機能はありますので、 あまり有用ではないかもしれません。 必要なパッケージをインストールする cupsの設定は、htt
この記事は、NetBSD Advent Calendar 2019の18日目の記事です。 はじめに 今年のNetBSDの目玉の一つは、NVMM (NetBSD Virtual Machine Monitor)だと思います。 実際には2018年からあったように思うのですが、NetBSD/amd64上で、AMD製のCPUだけでなくIntel製のCPUでも動くようになったことで、 活用できる幅が広がったように思います。 とは言っても、私のラップトップでは、Windows 10を問題なく動かせるようにはなっていません。 しかし他のマシンではWindows 10 x86_64も動かせるので、これは私の環境に固有の問題だと思います。 (Windows 10を起動させたいのは、Adobe Acrobat DCやWindows版のMozilla Firefoxを動かしたいのが理由でしたが、 そういう用途に
この記事は、NetBSD Advent Calendar 2019の2日目の記事です。 はじめに いつだったか忘れてしまいましたが安売りをしていた時に、Google Chromecastを購入していました。 ですが、スマートフォンやPCのGoogle Chromeから投影しないといけないので、 自立しているAmazon Fire TV Stickに比べて活躍の機会があまりありませんでした。 NetBSDラップトップから画面を投影できるのであれば、HDMIケーブルで接続しなくて良いかもしれません。 今回は、NetBSD環境の画面を投影してみました。 ライブラリーを選定する ウェブを検索してみると、以下の4つの方法が有望そうです。 VideoLANのVLCのscreen://を利用する。 pyChromecastを利用する。 castv2-clientを利用する。 node-castv2を利用
この記事は、NetBSD Advent Calendar 2016の17日目の記事です。 はじめに VMware Workstation PlayerやVMware ESXiを使って、 いろいろなオペレーティングシステムを試すことができるのはありがたいです。 NetBSDには、OpenBSDに由来するvmt(4)というデバイスドライバーがあって、 電源関連の処理とホストへのIPアドレスの報告、ホストとゲストの時刻の同期を してくれます。 open-vm-toolsはvmt(4)の機能に加えて、以下のようなことができます。 複数のIPアドレスをホストに報告できます VMware Workstation Playerの場合に、ホストとゲスト間でテキストの コピー・アンド・ペーストができます 共有フォルダー機能が使用できます もしかしたら、ドラッグ・アンド・ドロップもできるかもしれませんが、 そ
この記事は、 NetBSD Advent Calendar 2018の20日目の記事です。 はじめに MIPSの 命令セットアーキテクチャーと実装が オープンソースになるような時代が来るとは思っていませんでした。 これもRISC-Vへの期待に影響があるのかもしれません。 Chiselと言うハードウェア記述言語は、そのRISC-Vの代表的な実装である Rocket chip の多くの部分を書くのに使われているものです。 今回は、Rocket chipは大規模過ぎるので、Chiselのチュートリアルである Chisel TutorialsのChiselコードをVerilogに変換して、 verilatorでのシミュレーション実行もしてみたいと思います。 私はこれからChiselで書いてみたい回路があるのですが、 NetBSDで生活して良くあるのは、そもそも環境が整わない、整ったと思ったら誤作動
この記事は、 NetBSD Advent Calendar 2018の8日目の記事です。 はじめに pkgsrcには、今目の前にあるマシンとは違うアーキテクチャーの マシンで動くNetBSDのためのバイナリーパッケージを作る仕組みがあります。 基本的には、 pkgsrc/doc/HOWTO-use-crosscompile にあるようにすれば良い訳ですが、実際にやってみた経験のある方は 多くはないかもしれません。 今回はNetBSD/amd64 8.99.25で、 NetBSD/evbearmv7hf-el用 8.99.25のバイナリーパッケージを作成してみます。 クロスツールチェインを用意する NetBSDはクロスビルドをするためのツールチェインを簡単に作ることができます。 具体的には、以下のようにします。 $ cd /usr/src $ ./build.sh -U -T /usr/wo
この記事は、NetBSD Advent Calendar 2018の7日目の記事です。 はじめに pkgsrcのパッケージは、オフラインでビルドできることが求められています。 ですので、ビルドの準備段階や最中に依存するソースコードをダウンロードするのは 避けなくてはいけません。 今日はGo言語で書かれたソフトウエアであるHugo と言うスタティックサイトジェネレーターを例にして、Go言語で書かれたソフトウエアの場合の buildlinkの仕組みを体験してみたいと思います。 依存するソフトウエアの準備方法 pkgsrcでは、configureステージ(典型的には GNU autoconfのconfigureスクリプトを実行する段階で、ビルドの1つ前の段階)の前に WRKSRC(デフォルトではそのパッケージのディレクトリー内にwork ディレクトリー)以下に、依存するパッケージのヘッダーファイ
Is it time for open processors? を読んだので翻訳しておく。 ただし、正しく訳せているとは思わない。 これは、 Jonathan Corbet氏による2018年1月9日のlwn.netにおける記事で、 Creative Commons Attribution-ShareAlike 4.0 International (CC BY-SA 4.0) で公開されている。 MeltdownとSpectreの2つの脆弱性の公開により、 ハードウェアレベルのセキュリティー上の問題が存在し得ることに、 改めて注目が集まっている。 ソフトウェアの脆弱性に関しては、まだ脆弱なソフトウェアのセキュリティー の解消のために非常に多くの努力がされているが、 ハードウェアな脆弱なままであれば、全て無駄な努力である。 私たちのシステムを動かしているCPUは、高度にプロプライエタリーであり
この記事は、NetBSD Advent Calendar 2017の23日目の記事です。 代わりに投稿できるようになっているので、勝手に投稿してしまいます。 すみません。 間に合っていませんが… 一ユーザーとして、あったらうれしいものを挙げておきます。 NetBSD Amazon Web Service EC2のElastic Network Adaptorのサポート (FreeBSDで言うena(4)) Microsoft Hyper-Vサポート (第1世代の仮想マシン、第2世代の仮想マシン) UEFIでの光学ディスクからの起動ができるように もっと多くのArmのボードでfdt(4))対応が進むこと MicroBlazeやNios2、RISC-VのようなFPGAに実装されるCPUへの移植 qemuのエミュレートする各種ボードへの移植 UEFIでのブートがもっと多くのマシンでできるように(
NetBSD Advent Calendar 2017の8日目の記事です。 はじめに 2015年5月17日以前にConoHaにアカウントを作っていたので、 新しくなったConoHaのVPSを試していなかった。 NetBSDに関しては、NetBSD/amd64 7.1のテンプレートが用意されているようだ。 しかし、NetBSD 8.0_BETAが試せるので、NetBSD/amd64 8.0_BETAを インストールしたいと言うのが人情だと思う。 ConoHa VPSではOpenStackをインフラストラクチャーとして使用しているとのことで、 OpenStack APIを使用することができる。 こう書くと便利なようだが、OpenStack APIを使わないとISOイメージの持ち込みも できないので、逆に不便な気もする。 多数の仮想マシンを展開する場合には、何でもAPIで実行できるのは意味が あ
NetBSD Advent Calendar 2017の9日目の記事です。 はじめに Mattermostと言う チャットプラットフォームがある。これのCommunity Editionは LDAP認証機能がないなどちょっと使いにくい部分はあるのだが、 Linuxでは良い感じに動くのを確認していた。 日本語ユーザーインターフェイスもベータ扱いではあるが、 ほぼ翻訳できていると思う。 Mattermostは、サーバーはGo言語で書かれており、 ビルドにはnode.jsも必要となる。 どちらもGo 1.8以降、node.js 8以降が必要で、 例えばDebian GNU/Linux 9で動かそうとすると、 標準のパッケージマネジメントシステムに収録されている Goとnode.jsはこれよりずっと古いので、ディストリビューションのリポジトリー 以外から新しいバージョンをインストールしなくてはいけ
NetBSD Advent Calendar 2017の5日目の記事です。 はじめに 新しいMozilla Firefoxのビルドには、Rustプログラミング言語のコンパイラーであるrustcと、パッケージ管理プログラムのcargoが必要となっている。 jakllschさんがNetBSD/amd64には移植してくれているので、RustのアップストリームがNetBSD/amd64 7向けのブートストラップキットはビルドしてくれている。 だが、NetBSD/i386 7向けがないと、Mozilla FirefoxをNetBSD/i386でビルドできない。 私はhttps://deuterium.ryoon.net/pub/rust/でnetBSD/i386 7用のブートストラップキット を公開しているが、信頼できるか分からない人の作ったコンパイラーなど使うべきではない。 ここにブートストラップ
この記事は、NetBSD Advent Calendar 2016の16日目の記事です。 はじめに 個人的には、あまり写真を撮ることには興味がないのですが、画像ファイルの扱いには興味があります。 最近の良いディジタルカメラでは、RAW形式で写真を取り、撮影後にソフトウェアで コントラストや色調などを調整し現像するようです。 このRAW形式は、基本的にはディジタルカメラを製造する各社の独自の フォーマットのようです。 私はそんな高級なディジタルカメラは持っていませんので、 今回は、ウェブで公開されているRAW形式の画像ファイルをNetBSDで扱ってみました。 今回試したRAW形式の画像ファイルは、インプレスのやじうまPC Watchの記事のものを使用しました。 darktableを使ってみる 最初に、pkgsrc/graphics/darktableを使ってみることにします。 ですが、201
はじめに Let's Encryptのベータテストに応募したところ、テストユーザーになることができました。 そこで、証明書の取得方法を調べてみると、Pythonで書かれたクライアントを使って取得することが分かりました。 Pythonで書かれているのだから、クロスプラットフォームなのに違いないと最初は思ったのですが、psutilというモジュールを使っており、これが各プラットフォームに独自のCで書かれたコードをたくさん持っていました。 psutil 3.3.0をNetBSDでだいたい動くようにする中で分かった、NetBSD独自のシステム情報の取得の仕組みを紹介します。 psutilは、ごく最近OpenBSDのサポートが追加されました。また、FreeBSDのサポートは以前からされています。 NetBSDサポートの追加は、この2つのOS用のコードをうまく再利用しつつ進めました。 psutilは、P
はじめに ARMなマシンでNetBSDを体験するには、Raspberry PiとかCubieBoard2とかを買えば良いのですが、まずはARMなNetBSDを触ってみたいだけと言う人もいるかもしれません。 http://mail-index.netbsd.org/port-arm/2013/02/06/msg001739.html の投稿にあるようにすれば、最新のNetBSD/evbearm current (7.99.2)がqemu-system-armで起動するので、ご紹介したいと思います。 このドキュメントは、 http://wiki.netbsd.org/ports/evbarm/qemu_arm/ に以前に書いた内容をまとめ直したものです。 qemuを準備する まず、qemuを用意します。 NetBSDにはpkgsrcと言うパッケージ管理システムが用意されています。インストールの
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