リニア中央新幹線静岡工区有識者会議の第2回会合後、会見に臨むJR東海の宇野護副社長(写真:日経クロステック) リニア中央新幹線南アルプストンネル静岡工区が大井川の流量減少などを懸念する静岡県の反対で本格着工できない問題で、国土交通省の設置した有識者会議(座長:福岡捷二・中央大学研究開発機構機構教授)が2回目の会合を開いた。JR東海は初会合で静岡県の反発を招いた金子慎社長の発言について陳謝し、データ不足と批判された静岡工区について情報を補足した。 会合は2020年5月15日、東京・霞が関の国土交通省で開催した。オブザーバーとして有識者会議に関わる県は、JR東海による情報の補足を歓迎し、有識者会議の効果を評価する姿勢を示した。ただ、国交省による会議の公開が不十分である点は批判している。