私が就職してから、会社がなくなるまでの話です。 オチとかは特にありません。長いです。 五年前の七月、暑い日の土曜日 カメラマンの会社に入社した。 結婚式場での専属のカメラマンをする仕事だ。 まだ鹿児島の実家に住んでた21歳くらいの頃、東京で一人暮らしをして仕事を探そうと思った。 一度、1週間東京に行き、家やら仕事の面接やらのスケジュールを詰め込んだ。 先に ひとつかなり条件の良い物件を見つけた。 だけど難しいことに、家が決まらないと仕事が決まらず、仕事が決まらないと家が決まらなかった。 確かにそうだ どうしたものかと気づいた頃に、面接の予定があった会社。 正直 なんとなくではあるけど一番気になってた会社だった。 行けば、面接が面接のようでなく、あれ、面接ってこんなにフランクなものだっけ?と思うくらい圧がなかったのを覚えてる。 その面接中、家はどうするんだと聞かれ 状況をそのまま答えた。 そ