車両鉄中央線派、踏切鉄、サボ鉄、撮り鉄SL派……新宿駅に「鉄」のセクトたちが大集合してシンポジウムを開催した!? 「鉄道の日」を1週間後に控えた本日は、根強い人気を誇る原武史氏の連載「鉄道ひとつばなし」(読書人の雑誌『本』)から、『鉄道ひとつばなし』シリーズ(講談社現代新書)には収録されていない特別版(前編)を公開します! 新左翼と同様、セクト化が進んでいる 一九六八(昭和四十三)年十月、新宿駅。 羽田事件で山崎博昭が死亡して一周忌に当たる十月八日、まず革マル派や社青同解放派が線路上に座りこみ、構内をデモした。続いて中核派、社学同、ML派などが東口で集会を開くため集結してデモを始めた。 国際反戦デーに当たる十月二十一日には、中核派、ML派、第四インターなどが集まり、駅構内を徹底的に破壊した。いわゆる騒乱事件である。 革マル派、社青同解放派、中核派、社学同、ML派、第四インターは、すべて新左