同志社大(京都)を創立した新島襄(1843―1890年)が、1864年(元冶元年)に国禁を犯して脱国、渡米したのを記念した「海外渡航の地」(函館市大町)で14日、碑前祭が行われた。卒業生や市民ら約30人が、原点である函館で〝新島精神〟をあらためて心に刻んだ。 学校法人同志社の主催、函館市が後援。同志社から大谷實総長、市から片岡格副市長が出席した。讃美歌を合唱した後、大谷総長が「日本の将来のためにあえて国禁を犯し、出国する新島の志が鮮明に浮かび上がる。同志社の原点である函館との連携を強化することは、双方にとって有意義であると確信している」と式辞を述べた。片岡副市長もあいさつした。 カレッジソング合唱後、大谷総長、片岡副市長、同志社校友会函館クラブの濱谷信彦会長が地碑に献花した。 新島は1864年6月14日夜半、地碑前から小舟で沖に出た後、湾内に停泊していた米国船ベルリン号に乗り込んだとされ