大手進学塾「浜学園」(兵庫県西宮市)が約10年前から小学校の社会科教科書を無断でコピーし、教材として使っていたことが7日、分かった。浜学園は教材の使用を取りやめ、著作権料の支払いを検討している。 浜学園によると、毎年12月に開いている1日講座「神戸女学院中 冬・特講」の教材で、「歴史編」(B4サイズ約90ページ)「小5分野編」(同約80ページ)の2冊。複数の教科書の記述やグラフなどを切り貼りして作成、受講生に配布した。 担当していた男性講師が約10年前に作り、毎年使っていたとみられる。講師は当初、上司を通じて教科書を人数分購入しようとしたが、1冊ずつしか入手できず、コピーして教材を作った。講師は「無断で使っているという意識がなかった」と話しているという。 浜学園は「単発の講座などで使っている教材に同様の不手際がないか調べる」としている。近く、教科書の著作権を管理している一般社団法人「教学図