「殺してほしい」と頼んできた妻=当時(68)=を殺害したとして、嘱託殺人の罪で起訴された無職、石(いし)躍(おどり)義(よし)志(ゆき)被告(74)=大阪府門真市=が病死していたことが26日、分かった。検察関係者が明らかにした。石躍被告は捜査段階で「末期がんで余命数カ月と診断されている」と供述。「私だけ置いていかないで」という妻の願いを聞いた犯行だったという。 起訴状などによると、石躍被告は妻の依頼を受け、7月12日午前1時ごろ、自宅寝室で、睡眠薬を飲んで眠った妻の首を絞め、窒息死させたとしている。 捜査関係者によると、石躍被告は「自分は末期がんで、妻に『先に死なれるのがいやなので殺してほしい』と頼まれた。殺害後は自殺するつもりだった」と供述。犯行前にも数度、心中しようと山に出かけたが、妻は「家で死にたい」と望んだという。 石躍被告は8月の起訴後、治療のため保釈されていた。9月22日に大阪