A.セレンとは? セレンは、1817年に発見された元素で、ギリシア語の月 (selene) に因んで名付けられました (3) 。古くから毒性の強い元素として知られていましたが、比較的最近、人にとって必須の微量元素であることが認識されるようになりました (6) 。生体内では、酵素やたんぱく質の一部を構成し (1) 、抗酸化反応において重要な役割を担っていますが (3) 、毒性が強く、必要量と中毒量の差がとても小さいため、サプリメントなどの摂取には注意が必要です。セレンは藻類、魚介類、肉類、卵黄に豊富に含まれており、通常の食事で不足することはありません (3) 。 B.セレンの供給源になる食品 主な食品のセレン含有量は以下の通りです(可食部100gあたり)。 ※食品中のセレン含有量は、産地の土壌中セレン濃度や飼育飼料のセレン含有量により、大きく変動します (3) (6) 。 C.セレンの特性