産業技術総合研究所は5月9日、360度どの方向から見ても画像が自分の方を向いているように見えるディスプレイを開発したと発表した。複数人が同時に異なる角度から見ても、常に正面が表示されるという。駅の案内表示などに応用できるとし、2年以内の実用化を目指す。 特殊なレンズ構造を使った独自の表示技術(特許出願中)を用いたディスプレイ。動力も利用しないという。 円柱状の柱に画像を表示すると、あたかも柱の内部の平面に見ている方向を正面とした表示面があるように見えるという。複数人が同時に異なる角度から見たり、歩きながら見た場合でも常に正面が表示されるという。 プロトタイプとして、直径8ミリ・長さ8センチの円柱形ディスプレイを開発し、YouTubeで映像を公開した。映像では、ディスプレイに書かれた「産総研」という文字が、ディスプレイを回転させても位置を変えることなく表示され続ける。 同技術を適用したディス