10月6日、文藝春秋から『「神様」のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~』(菊池真理子)が刊行された。本作は複数の宗教2世にインタビューし、その半生を描いたオムニバス形式のノンフィクション・コミックである。 もともとは集英社のウェブメディア「よみタイ」で連載されていたが、今年2月に突如として第5話(当時の最新話)の公開が停止。3月に連載中断となった。 作品の行く末に注目が集まる中、8月17日、集英社ではなく文藝春秋から単行本の刊行が発表された。刊行の意思決定をしたのは、元「週刊文春」「文藝春秋」編集長・島田真執行役員である。 なぜ文藝春秋は、本作を刊行できたのか。 その経緯を島田氏にうかがった。 文藝春秋から刊行することになった経緯「もともと菊池さんの作品は「よみタイ」で読んでいたので、連載が中断されたときにはとても驚きました。すぐに菊池さんと面識のあるノンフィクションライターに連絡を