外務省は5日、国家公務員として信用を損なう行為があったとして、毛利忠敦・ロシア課長(49)を更迭し、4日付で大臣官房付に異動したと発表した。また国家公務員法に基づく停職9カ月の懲戒処分とした。 外務省人事課は処分理由について「関係者のプライバシーがあるため、詳細は答えられない」として明らかにしていないが、同省幹部は「一定期間続いていた人間関係をめぐる問題。外交には全く関係ない。本人は反省している」と語った。ロシア課長には相木俊宏・欧州局審議官を兼務させる人事を4日付で発令した。 毛利氏は1991年に外務省入り。省内の「ロシアスクール」と呼ばれるロシア専門家の一人で、2017年1月からロシア課長を務めていた。5月27日まで安倍晋三首相のロシア訪問に同行していた。 外務省職員の不祥事をめぐり、2012年8月に万引きをしたとして大臣官房の課長補佐が停職1年、13年4月に傷害罪などで有罪判決を受け