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ブックマーク / www.enpitu.ne.jp (3)

  • 活字中毒R。 - 「悩むこと」と「考えること」の違い

    『孤独と不安のレッスン』(鴻上尚史著・大和書房)より。 【不安とトラブルは違うと書きました。 そもそも、「考えること」と「悩むこと」は違うのです。 僕は22歳で劇団を旗揚げしました。今と違って、学生劇団からプロを目指すなんて、誰もやっていませんでした。当然、旗揚げの時は、不安でした。 早稲田大学演劇研究会という所にいたのですが、先輩が、僕に、「鴻上、劇団、どうするの?」と聞いてきました。 「今、どうしようか考えているんですよ。旗揚げしたほうがいいのか、やっていけるのか……」 と答えると、その先輩は、 「考えてないじゃん、悩んでるんだろう」 と言いました。えっ? という顔をすると、先輩は、 「考えることと悩むことは違うよ。考えるっていうのは、劇団を旗揚げして、やっていけるのかどうか――じゃあ、まず、今の日の演劇状況を調べてみよう。自分がやりたい芝居と似たような劇団はあるのか、似たような劇団

  • 活字中毒R。就職の面接で、「すごくおっぱいが大きいけど、得するの?」と聞かれたら……

    「週刊SPA!2006.10/10号」(扶桑社)の鴻上尚史さんのコラム「ドン・キホーテのピアス・587」より。 【ここんとこ、ワークショップっつうのをやったり、新しい劇団のオーディションをしたりしています。 ちょくちょく書いている、僕が司会の『クール・ジャパン』というNHKBS2の番組で、面接の違いについて欧米人と盛り上がったことがあります。 ドイツ人もイギリス人も、そしてアメリカ人も、就職の面接の時は、「かなり攻撃的なことを聞く」んだそうです。 ドイツ人の説明が一番過激でした。 「離婚歴なんかがあると、『どうして離婚したの?』って突っ込まれますね。会社をいっぱい変わっていると、『なにかまずいことでも起こしたの?』って言われますね」 ちょっと信じがたかったので、「それは、なんのためなの?」と、素朴に聞けば、「とにかく相手を怒らせるのが目的なんですよ。怒った時に、相手がどうふるまうか、面接官

  • 活字中毒R。

    「ダカーポ・587号」(マガジンハウス)の特集記事「芥川賞・直木賞を徹底的に楽しむ」より。 (『きれぎれ』で第123回芥川賞を受賞された町田康さんと、『4TEEN』で第129回直木賞を受賞された石田衣良さんの対談の一部です) 【司会者:ところで、受賞直後に始まる受賞作家への各メディアからの取材依頼の嵐は、すさまじいそうですね? 石田:すごかった(笑)。1か月に50か60の取材を受けることになりました。 よく、取材なんて毎回同じ質問でしょ? とか言われるんですけど、そんなことはないです。 フジテレビのアナウンサーに「石田さんはカラオケで何を歌いますか?」と聞かれたかと思えば、赤旗新聞の記者に「作品の舞台になっている月島の各社社会について意見を?」と聞かれます。毎日毎日疲れたけれど、貴重な体験でした。 (中略) 町田:受賞したら、いきなり、それまでと打って変わって強引に原稿を取り立てる編集

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