市場調査会社の米Gartnerは米国時間2008年11月13日,データ・センターのエネルギ消費に関する調査結果を発表した。それによると,平均的なデータ・センターでは電気エネルギの35~50%が機器の冷却に費やされているという。 同社は,この割合を15%まで削減するための11項目のグリーン化手段を紹介した。例えば,多くのOAフロアでは,配線用の穴に隙間があり,そこから冷たい空気が逃げてしまうが,それらをふさぐことで,データ・センターの冷却に使われるエネルギを10%節約できる。 また,可変速ファンを設置し,ファンの速度を10%落とすことで,ファンの電気使用量を約27%削減できる。速度を20%落とせば,約49%の節約になるという。 ブランク・パネルをはめ込んで空気が漏れないようにすることや,床下を整理して空気の流れを改善すること,冷気通路(コールド・アイル)と暖気通路(ホット・アイル)を形成する
「データセンターのグリーン化は,電源や冷却といった設備の省電力化が鍵を握る」──。2008年10月14日に開催されたグリーンITフォーラムで,エーピーシー・ジャパン(APCジャパン)ソリューション事業部 シニアマネージャーの佐志田伸夫氏が講演し,物理インフラの省電力化のポイントについて語った。 エーピーシー(APC)は,UPS(無停電電源装置)をはじめ,データセンター向けの空調装置や冷却装置などを提供している。データセンターの省電力化を推進する業界団体のグリーン・グリッドに設立当初から参加し,消費電力の測定方法の標準化や評価指標の規格作りに取り組んできた。 「グリーン・グリッドでは,データセンターの電力効率を評価する指標として,DCiEとPUEの2つを提唱している」(佐志田氏)。DCiE(Data Center infrastructure Efficiency)は,IT機器による電力消費
今回発表された構築技術は、「データセンター省エネ運転マネジメントシステム」「局所空調システム」「垂直防音壁面への太陽光発電設置」。今回開発した技術を用いると、富士通の既存データセンターの2007年度時点の設備で同様のコンピュータ能力を運用した場合と比較し、二酸化炭素の排出量を約40%削減可能であるとしている。 核となるのはデータセンター省エネ運転マネジメントシステム。富士通研究所で開発された小型省電力の温度・風速センサーを用いた環境監視センサーネットワークシステムにより、データセンターの特別高圧受電設備からサーバラックまでのエネルギーの使用状況や、サーバラックごとの温度・冷気供給量を可視化、その情報をベースに効率的なエネルギー活用や空調制御を行う。 このシステムに付帯する形で、サーバラック上部の余剰空間を活用した「局所空調システム」と、垂直防音壁に設置した太陽光パネルからの発電を利用し、デ
富士通は2009年9月29日、データセンター内の熱だまりを解消する空調システムなどを、富士電機システムズと共同で開発したと発表した。11月に開設予定の新データセンター「館林システムセンター新棟」に導入することも明らかにした。 新たに共同開発した局所空調システムは、熱だまりが発生しやすい個所の天井に据え付ける(写真)。床下から冷気を吹き上げる従来型の空調機と比べ、消費電力を約25%削減できるという。 また、富士通研究所が開発した温度・風速センサーを使った、サーバー室用の環境監視センサーネットワークも実用化した。サーバーやラックごとの温度を「見える化」する。センサーが計測した温度や風量のデータは、無線通信装置を使って監視サーバーに送信するため、センサー用のケーブルを敷設する必要がない。 このほかに、電流センサーを搭載した分電盤や、サーバー室内の配電ルートを最適化するシステム、垂直防音壁面に設置
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く