日中に次ぐアジア第三の宇宙開発大国 1975年の今日(4月19日)、インド初の人工衛星・アーリヤバタ(Aryabhatta)が打ち上げられました。 意外に思われるかもしれませんが、実はインドは日本や中国と並ぶ宇宙開発のベテランです。1960年代には優秀な科学者をアメリカのNASA(アメリカ航空宇宙局)やフランスのCNES(フランス国立宇宙研究センター)に派遣し、「インド宇宙開発の父」と呼ばれた技術者ヴィクラム・サラバイ(Vikram Sarabhai、1919-1971)の指導のもと、国産人工衛星の開発が進められていました。 冷戦時代にあって、インドは東西どちらの陣営にも与しない第三世界に属する立場を生かし、ソビエト連邦とも協力関係を結びました。こうして誕生したインド初の人工衛星には、今から1500年前にインドにギリシャ数学を持ち込み、インド数学を発展させた数学者・天文学者の名から「アーリ