中国では電子マネーが普及し、ここから得られるビッグデータを用いて個人の信用を測定するサービスが始まっている。 従来借り入れができなかった人々が借り入れられるようになったので、これは、経済発展に大きく寄与する。 しかし、半面において、管理社会化を招く危険もはらんでいる。 日本ではキャッシュレス化が遅れているので、管理社会化の危険はないと考えられるかもしれない。しかし、個人データの不正使用問題は、別の形で生じている。 電子マネーを使わなけば生活できない社会 仕事の関係で頻繁に中国に行くある人から聞いた話だが、中国で仕事をしたり旅行したりする場合、アリペイやウィーチャットペイという電子マネーを使わないと、不便きわまりないので、使わざるをえないそうだ。 あとで述べるように、これによって個人データを収集されることになる。しかし、そうした危険を知っていても、どうしようもないのだという。 中国では、高齢