そんな北朝鮮国内から、他国ではあり得ない「過激なコロナ対策」が伝わってきている。 韓国の三大紙「朝鮮日報」(電子版、3月31日)には、次のような見出しが掲載された。 〈北朝鮮、コロナ患者の家の扉にくぎを打って5人皆殺し〉 記事によると、北朝鮮の咸鏡北道清津市で3月初め、新型コロナウイルスに感染した疑いを持たれた一家が、自宅ドアに釘を打ち付けられて強制的に隔離され、治療も受けられないまま、家の中で亡くなった。死亡した5人は製鉄所を退職した老夫婦と、その娘夫妻と子どもだったという。 執筆したのは、北朝鮮報道で知られる脱北者の朝鮮日報記者。同記事によれば、北朝鮮ではこの一家と同様の封鎖方法が他にも行われているという。さらに、対北消息筋の話として「北朝鮮ではコロナで死んでも、コロナという言葉を口にできないよう統制される」「北朝鮮はコロナ清浄国のイメージを維持するために、コロナの状況を隠ぺいしている