東芝は2006年3月31日、次世代DVD規格「HD DVD」対応プレーヤー「HD-XA1」を発表した。東京・六本木で行われた発表会の主役はもちろんこのHD DVDプレーヤーだ。しかし“影の主役”は、HD DVDの中心人物でありBlu-ray Discとの規格統一にも奔走した、東芝執行役上席常務で、東芝デジタルメディアネットワーク社の藤井美英社長だった。 この6月に発売されると見られているソニー・松下電器産業などの「Blu-ray Disc(以下BD)」陣営に対し、一歩先手を打った形の「HD DVD」陣営。「HDは劣勢」「規格統一を阻む“悪役”」「BDの方が技術的に上」──新聞・雑誌などで語られるこうした主張に対し藤井氏は真っ向から反論。BD陣営に対する思いの丈やHD DVDのアドバンテージなどについて大いに語った。 藤井氏はHD DVDを規格化する上でのコンセプトと、BDとの違いについて語