2015.05.26 第15回 自社の強みと弱みを知る(1)~教科書の強み弱み分析は実戦に役立たない~ 営業・マーケティングの知恵ぶくろ マーケティング戦略を検討する時に自社の強みと弱みを分析することは常識になっています。しかし、従来書物などで紹介されている強み弱み分析には大いに問題があるように思います。まず、この点に触れたいと思います。 KFSを意識しない強み弱み分析は意味がない まず、強み弱みはKFSとの関連でとらえられなければなりません。一般に強み弱み分析というと、J.W.テーラーの「戦略計画マニュアル」(日本能率協会)にある「伝統的な強み弱み分析表」(※PDFファイル参照/503KB)のように、何でもかんでも強みと弱みをリストアップしなさい、というものが多いようです。 しかし、KFSあるいは、事業にとって重要性の高い項目とかけ離れた分野でいくら強くても、競争に勝つことはできません。